宏仁会では、今年から本格的に外国人の採用を始めました。(連携)リガーレで既に受け入れをされている法人の仕組みも参考としつつ、昨年から内部協議を重ね、ミャンマーのみなさんを採用しました。当会としては大きなチャレンジです。
受け入れ当初は「しっかり育成ができるだろうか」と指導するスタッフに不安がありました。ところが、実際に接してみると、みなさんのやる気と高い就労意欲に驚き、介護技術についても、身体の使い方や介護のコツをつかむのがとても早い。対人援助の基盤となる「尊厳と倫理」に関しても想像以上に理解をされていたことが印象的でした。大切にすべき倫理観は万国共通なのだと認識を新たにし、受け入れ法人としてはとても嬉しく感じました。
現場の指導役のスタッフからも、彼女たちの素朴で純粋な姿勢に影響を受け、「もう一度、自分も技術の学び直しをしたい」というつぶやきがありました。
外国のみなさんを受け入れる当初の戸惑いは直ぐに消え、私たちこそ良い刺激と学びの機会を与えてもらった貴重な体験をしています。外国人介護職を迎え、原点に返り志を強くしたことと、次のステージの扉をあけて、より良いケアを提供するべく、ともに学びあい、一緒に介護現場を盛り上げていきたいと思うこの頃です。
社会福祉法人 宏仁会法人本部 次長工藤のり子さん