社会福祉連携推進法人リガーレ

日々の声

人が人を思う純粋な気持ち

社会福祉法人 リガーレ暮らしの架け橋 人材・開発研究センター 主任研究員

人が人を思う純粋な気持ち

令和4年度より社員5法人のケア実践を共有し、学びあうことを目的に始めた実践報告大会も今回で3回目。この報告大会は、各回テーマを定め、現場の職員が取り組んだことを振り返り発表することで、ケアの質の向上へと繋げています。 今回のテーマは「重度化対応と看取りケアについて考える」。京都民医連中央病院副看護部長 老人看護専門看護師の長谷川美智子先生にご講演とご助言をいただき、全体のコーディネーターを日本社会事業大学大学院特任教授 宮嶋渡先生にお願いしました。 それぞれの現場で、日々向き合っている介護実践が垣間見られる時間でした。 現場の職員は、ご利用者の方々にとても大切なかかわりを積み重ねているのだけれど、悲しいかな日常に流されてしまい意識的に振り返ることができないことも多々あります。 改めてご利用者とのかかわりを振り返るという作業は、実はとても大切で貴重な時間であることが改めて示された貴重な機会であったと思います。 多様化するニーズにどのように向き合えばいいのか、迷いながら戸惑いながらそれでも基軸はご利用者におき、向き合ったプロセスを確認する作業はこれからの介護専門職としての成長に大きな影響を与えてくれたことでしょう。 発表者が俯瞰して語る姿とその実践内容は、聞いている者の胸に迫るものがありました。 人の暮らし、生活に真摯に向き合うケア実践は介護を越えて人が人を思う純粋な気持ちが支えているのだと確信しました。「あぁ、こんな風に私と家族に向き合ってくださるならば、この方たちのもとで年を取っていく、人生を終えていくのもいいなぁ~」と思える時間でした。 介護現場は慢性的な人手不足という現実ですが、実践者たちは求められるケアに向き合い続けています。法人が連携してその学びと知識、知恵を共有できる時間を今後も持ち続けていきたいと考えています。令和7年度の実践報告会も今から楽しみです。

社会福祉法人 リガーレ暮らしの架け橋人材・開発研究センター 主任研究員西村優子さん