社会福祉連携推進法人リガーレ

日々の声

衝突や対立から学べること

六心会 理事長

衝突や対立から学べること

職種間、或いはチーム内外で、職員同士の意見が対立してしまうことは、みなさまも経験があるのではないでしょうか。その度悩んだり、対応に苦慮するチームリーダーの姿も珍しくはありません。それらの葛藤や対立、リーダーシップについて、若手経営者のみなさんと学ぶ機会がありました。社会福祉連携推進法人リガーレでは、次世代の経営層を対象として法人を越え経営に関する研修会を継続して開催しています。2023年10月から今月まで6回開催してきました。日本社会事業大学専門職大学院教授井上由紀子さんに初回から講師をお願いしています。 今回のテーマは「コンフリクトマネジメントとリーダーシップ」。コンフリクトとは、相反する意見、利益などが衝突・対立する「葛藤」のことを言います。今回の研修では、事例をもとに、チームの生成過程やコンフリクトのプロセスを深掘りしました。自身のチームがどの生成過程にあり、どのような対立が生じやすいかを予め知っておく、またスタッフの「もやもや」や対立に、リーダーである自分がいつ気づいたのかしっかりと自己覚知しておくことが非常に重要だと学びました。共に利用者の暮らしを支えるチームであっても、職位や職種が違えば見解が異なることもあります。妥協や回避も解決の一つであるという井上先生の言葉も印象的でした。職員それぞれはその立場に応じた「支援観」を持っています。それを言葉にして、職位や職種が異なっても常日頃から言い合える組織にしたいと思いました。2025年10月28日

六心会理事長堤 洋三さん